めざすもの
株式会社「遊庭(あしびな)」
~名前の由来~
  •  「あしびなぁ」とは広場のことです。沖縄で古くから、みんなが楽しく集って、歌ったり踊ったり、語り合ったりして交流する「遊ぶ庭」という意味で使われてきました。「ひまわり畑」「りずむ畑」の療育活動の柱である「ミュージック・ケア」の中の曲名にも使われています。

「遊庭」のめざすもの
1. 生きていく力(日常生活の土台づくり)
  •  かけがえのない命を授かって生まれてきた全てのお子さんが、無限の可能性を秘めています。伸びる部分や、伸びるスピードの違いはあっても、お子さんは日々必ず成長しています。

  •  私たちは、一人ひとりの得意なこと、苦手なことの傾向を把握し、安心できる居場所の中で、お子さんが小さな「自立」を積み重ねていくお手伝いをしています。

  •  誰もが生まれながらに備えている肯定的な力を信じ、個々の特性に十分に配慮した言葉がけや関わりを通して、自ら考え、行動することの大切さを伝えています。

2.他者と共に生きていく力(社会性・コミュニケーション能力)
  •  様々な活動プログラムや遊びの中で、集団でのマナーやルール、自己表現のしかたや感情のコントロールの方法を学び、他者とのコミュニケーションを楽しむことができるように支援しています。

  •  また、ひとつの視点に偏らず、様々な他者からの視点を意識することができるように、丁寧にアプローチしています。

  •  時には葛藤や困難を経験することもありますが、他者との関わり方に正解はなく、それを調整して乗り越えるためにはどうしたらよいのかということを、スタッフもまた同じ人間同士として、お子さんに寄り添い、共に考え、実践するようにしています。

1. ミュージック・ケアについて

ミュージック・ケア

  •  ミュージック・ケアとは、音楽の特性の一部を生かした、その人がその人らしく生きるための力を引き出す援助活動であり、対象者の心身に快い刺激を与え、対人的な関係の質の向上や、情緒の安定を図っていくものです。

  •  「遊庭」代表 は、1997年のミュージック・ケア協会設立当初より、現在に至るまでの長い年月、研鑽を重ねながら「ミュージック・ケア」に取り組んでまいりました。

  •  ミュージック・ケアでは一人ひとりがはじめから主役であり、人よりも上手にできること、人よりも先に何かが出来るようになることを重視しません。

  •  自らが選び、自らが決定し、自らが行動するということを大切にする。

  •  する人、される人という区別をするのではなく、ケアされ合う関係を大切にする。

  •  そしてケアをし合いながら豊かに成長し合う。

  •  決して効果を急がない、蓄えと待ちのセラピーです。

  •  過度の刺激に晒されがちな日常の中で、同質の原理にそぐうクラシック音楽をベースに、「今日は来てくれてありがとう」「楽しく過ごせてよかったね」「あなたと会えてうれしかったよ」という気持ちを響かせ合うひとときが、お子さんの健やかな成長の一助となるようにと思いを込めながら、私たちはミュージック・ケアに取り組んでいます。

2.個別支援について

個別支援
  •  「遊庭」では、お子さん一人ひとりの発達状況に合わせた支援計画に沿って、個別支援を行っています。

  •  たとえば、季節ごとの壁面制作や手先を使った工作や作業、アナログカードゲームなど、様々な活動プログラムを準備しています。

  •  お子さんにとって少し難しい課題であっても、出来る限り乗り越えることが可能なスモールステップに落とし込み、達成した喜びを味わえるように支援しています。

  •  また学習に関して、「遊庭」ではお子さんが集中して学校の宿題に取り組むための環境を整えています。

  •  学習支援においてスタッフが最も大切にしていることは、単に断片的な教科の知識を増やすことではなく、

  •  ① わからないという困り感を言葉にしてスタッフに伝える

  •  ② 困り感をスタッフと共有して、それぞれの特性に配慮した上で、わかるための工夫を重ねる

  •  ③ その結果、できた!わかった!という成功体験に結びつける

  •  というステップを繰り返し積み重ねることです。

  •  その日学校から課された宿題に集中して取り組み、やり遂げる力や、学習に向き合う上でのルールを守り、他者に配慮する力など、学習の土台となる力をバランスよく養うことを心がけています。

  •  学年を超えた学び合いを通して自分中心の世界を抜け出し、他者の時間軸や価値観を知り、客観的思考を形成することができるように支援しています。